Aという台所には、包丁とまな板と鍋がある。Bという台所には茶碗と電気釜と棚がある。Cという台所には冷蔵庫がある。たとえばこうなっていたとする。
他人と比較して悩む人はAという台所にいるときには「自分の台所には茶碗がない、電気釜がない、冷蔵庫がない」と言う。
そして自分がBという台所にいるときには「自分の台所には包丁がない、まな板がない、鍋がない」と言う。
またCという台所には茶碗がない、電気釜がない、包丁もない」と言う。すべて欠けているものに注目する。
ないものを気にするから、ないものが気になる。
そしてそれらを補充しようと努力するならまだいいが、ないものを気にする人はたいていその努力をしない。