加藤諦三の言葉 第193回 [2004/11/18]

  自分を信じ、自分を許し、自分を愛する
『苦しくても意味のある人生』(p.151−p.152)
(大和書房)

自分を信じるということは、今の自分を信じることである。生きるエネルギーのある人は「毎日苦しんだり、悩ん だりしてきたが、今になると、どうでもよいことだと思えることが案外多くある」と思える。
 生きるエネルギーのある人は、「あの過去があったから、今の自分がここにいる。そうしている自分を信じる」となる。
  優柔不断な人はなかなかこのように考えられない。しかし考えてみれば、自分の人生と同じ道を歩む人はいない。 自分を認めるとは、その自分を認めることである。その自分の運命を受け入れることである。
 自分を愛するとは、たった一人でここまで歩いてきた自分を愛したいと思うことである。誰も助けてくれなかった けれども、一人で戦って生きてきた自分を、できるだけ力強く愛してあげることである。
 そうして人は一人で生きていけるようになった時に、はじめて人を愛することができる。それまでは人から愛され ることばかりを求める。人から愛されることばかり求める人は、いつも不満である。人への要求が大き すぎるのである。
 こうして自分を持ち、自分を信じ、自分を愛することができれば、次は、そのうえにさらに今までよりも強い意志 を持つことである。これからも自分一人で生きていくという強い意志を持つことである。「絶対に幸せになる」とい う意志である。
 いちずに幸せになる道を歩く人は、とてつもない強い意志を持っているといえる。その強い意志は自分を持つ、自 分を信じる、自分を許す、自分を愛するという人にしか与えられない。自己の確立ができているとは、おそらくそう いうことだろう。


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