2007年のコラム


加藤諦三自身によるコラムです。(随時更新予定)

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秋には落ち着いて考えることが大切 [2007/11/12]

 先日駅のホームでスピーカーから「ホーホケキョ」と言う声が聞こえました。
 3月なら良いですが、この秋の季節に何と季節感のないことかと驚いてしまいました。これならかえって音がな い方が良いと思いました。

 ところで秋はメランコリーの季節。秋に落ち込むことは大切。落ち込むから感性が豊かになる 。
 落ち葉が舞うのを見ながらベンチに座っている。そうしてその人の柔らかさがでてくる。そし てそれがその人の誠実さになる。詩的なものが出てくる。
 秋は時に「生きていてもしょうがないな」と思う。そう思って青空を見て「やっぱり生きよう かな」と言う気持ちになる。
 「生きていてもしょうがないな」、そうして空を見ている時がないと、その人の豊かさが生ま れてこない。誠実な人になれない。
 イノシシのようにいつも猪突猛進しているのが人間ではない。秋は考えることの大切さを教え てくれる。それは冬には出来ないこと。


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