加藤諦三の言葉 第232回 [2005/12/15]

自分が虚栄心を克服しようと努力している時。  
「性格が決める『つらい愛』『楽しい愛』」「三笠書房」


人間が「価値あるもの」としているものなど、実に愚かなことが多いのではないか。
虚栄心が強く、自己嫌悪に陥っている人が虚栄心のない人に会うと、
まる でその人が天使のように見えてくる。
あるいは逆に、自分が虚栄心を克服しようと努力している時、
自分と同じように虚栄心が強い人と出会うと、“投射”で もって、もう顔をそむけるようにして嫌いになる。
 逆に、虚栄心のない異性の行動を見て、ふと、とりこになってしまうことがある。
こんなにすばらしい人がいるのだろうかと驚嘆する。
そして、その驚嘆は、 異性のやることなすことすべてを天使のように思わせてしまう。
ことに自己の虚栄心に強烈に苦しんでいればいるほど、相手の女性の虚栄心のなさがこの世のも のとは思われなくなる。
現実の世に天使がいたかとさえ思う。相手の他のすべては、その驚きで見えなくなり、恋のとりこになる。  
しかし、考えてみれば、虚栄心などは犬でも猫でももっていないにちがいない(よくは知らぬが……)  
 



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