加藤諦三の言葉 第230回 [2005/12/01]

 人を愛するということは、自分を磨くこと。
「性格が決める『つらい愛』『楽しい愛』」「三笠書房」


 人を愛するということは、何よりも自分を磨くということである。
 女にとっては、好きな人のために料理をつくり、好きな人の洋服の破れを繕うことはうれしいことであって、何らの努力も必要としないし、何の厳しさもな い。
 それが本当に愛するということであるというなら、愛するなどということはまったく安易な、誰にでもできる、食欲や性欲と変わりのないものでしかないだろ う。
 もちろん、食事を作り、洗濯をし、ということが愛することでないというのではない。
 しかし、真に人を愛するということは、何よりも自分自身を日々向上させるということではなかろうか。向上させるとは、何も小学校以来の勉強をしろという ことではない、いままでできなかった運転免許を取ることもそうであろうし、あまり知らなかったロシア文学を学ぶことも、英会話ができるようになることも、 ヨットをやることも、サッカーをやることもそうであろう。
 ただベタベタ、ベタベタとくっついて寄り添っているというのは、愛しているのではなく、愛していない証拠でしかない。



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