人間が大人になるということの第一歩は、他人は自分とはちがうのだということを認めることである。
そして他人の行動を、自分の理解できる範囲内で解釈し
ようとしないことである。
それは、同じことを見ても、他人は自分が感じるようには感じてくれない、ということでもある。
同じことをやっても、その動機は
けっして同じではないことがありうるということだ。
たとえ自分が、好きでない人とは性を営めないとしても、世の中には好きでない人とでも性を営める人もいるということを認めることである。
そうしたことが
大人になるということではないか。
他人が自分とはちがうということを認めることは、他人の自由を認めるということなのである。
そしてまた、そのことが自らの個性を主張するということでは
ないか。