加藤諦三の言葉 第225回 [2005/10/25]

 何事も自分の理解できる様に解釈する。
「性格が決める『つらい愛』『楽しい愛』」
「三笠書房」


 女性の内部にひそむ狂気と、男性の内部にひそむ狂気とは異質のものだと思う。
それゆえ、男性が自らの内部にひそむ狂気との付き合いの過程におこなうこと は女性には理解できない。
そこで女性は、その男性の行動を、自分に理解できる次元に置き替えて理解しようとする。
 たとえば、トルストイのように家を出てただ一人、荒野の小さな駅で死んでいく時、
おそらく女は「死ぬ時、私のところにいないのだから、きっとあの人は私 を好きではなかったのだ」と思うのではなかろうか。
 自らの内部の狂気に動かされておしだまってしまった時、あの人はもう私のことを好きでなくなったのだと思う。
何事も自分の理解できる次元の中でものごとを解釈する。
その行動は好きとか嫌いとかいうのとはまったく違った次元の出来事であっても、女は自分の次元に引き戻して解釈する。
この世の中に自分の理解できないことが存在するということを認めない。


BACK← →NEXT
「加藤諦三の言葉」目次へ戻る
トップページへ戻る

このページに掲載されている記事などの無断転用を禁じます。

Copyright (C) 2000-2006
加藤諦三、加藤諦三研究室