加藤諦三の言葉 第220回 [2005/09/14]

  真実の愛などといくら叫んでも。
「性格が決める『つらい愛』『楽しい愛』」
「三笠書房」


 本当にすばらしい人がいるとすれば、われわれはその人の前ですばらしくふるまわなければならないし、自分のありのままの姿を見抜かれては恥ずかしくてならない。それだけに、その人はこわい。その人の前で演技をしなければならない。
 しかし、真実の愛などといくら叫んでも、こちらからその人の本性が見えている時は何もこわくない。こちらの本性が相手に見えたとて、なんということはないのだから。
 われわれは、人から本当に愛されても救われるし、また人を本当に愛しても救われる。しかし、そのどちらも現実にはほとんどあり得ないことなのだ。


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