劣等感で傷ついた心を誰でも癒したい。
そこで、たとえば自慢話をする。大げさな話で自信を誇示する。こうして自信を誇示しても、劣等感はさらに深刻
になるだけである。
自信を誇示しても状況は変わっていない。現実は何も変わっていない。しかし、自信を誇示する人の心は変わって
いる。
自信を誇示すると、劣等感は複利計算で増えていく。ジョージ・ウエインバーグが言うように、行動は背後にある
動機となった考え方を強化するからである。
自慢話をするのは劣等感があるからである。自慢話をしたことで、その動機となった考え方、つまり自分はこのま
までは誰からも相手にされないという考えを強めてしまう。
では心の傷を癒すのにはどうしたらいいのか?
劣等感による心の傷を癒すには、落胆を一緒に背負ってくれる人を探すことである。
こう書くと、「そんな人、いない」と言うかも知れない。しかし、いないのではない。いるのだけれども気づかな
いだけである。
あるいは、あなた自身がその人を避けているだけである。
劣等感の強い人は、コミュニケーションよりも尊敬を求める。
だから自分の味方を自分の敵と思っている。
そして自分の敵を自分の味方と思っている。
自分の周囲の人のなかで、ある人が自分の味方と気がついたときに劣等感は癒される。