加藤諦三の言葉 第195回 [2004/12/02]

  弱いのに強いふりをするから疲れる
『自信と劣等感の心理学』(p.19−p.20)
(大和書房)

「幸せ」とは欠けているものを認めて生きることから生まれる。
 私は美人でないと認めるからこそ、美人以上に幸せになれる。そう認めたことで、その人にやさしさが生まれるから。
 
 「欠けている」からこそ「生きるエネルギー」が生まれる。
 人は弱くても好かれる。弱いのに強いふりをするから嫌われる。
 人は何かができなくても好かれる。できないのにできるふりをするから幻滅され、嫌われる。
 誰でも道を開ける。
いま、悩んでいる人がすることは?
まず、ほんとうのことを言うこと。
 ほんとうのこととは、実はなんでもないこと、だけどもそれが大きなこと。
とても恥ずかしいこと、とても耐えられないこと、そういう小さなことが素直に言えるときに問題は解決されていく。
 素直になってほんとうのことが言えることで人と触れあえる。
 実情を言える人、「あいつにいじめられちゃった」と言えたとき、問題は自然と解決していく。
 それを意地を張って、「あいつはけしからん」と言うときに、問題はかえって深刻になる。
 それではなぜ、このほんとうの言葉が言えないのだろうか。それは自分に劣等感があるからであろう。
 劣等感はたんなる自分の弱点を恥部と思わせる。人はその恥部を人に見せないために、「勝ち気の姿勢」をとる。
あるいは、逆に人を避ける。
 ほんとうに強い姿勢とは、「ありがとう」という感謝の言葉を言えること。「ごめんなさい」を言えることである。



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