研究室員


 加藤研究室のメンバーです


一期生(1999年3月卒業)

中村 祐介

二期生(2000年3月卒業)

大野 靖幸
寺本 義英
涌井 智子

三期生(2001年3月卒業)

野中 庸輔
牟田賢一郎
森脇 大輔

四期生(2002年3月卒業)

小澤 志保
川島   啓
平野 要輔

五期生(2003年3月卒業)

小柴 巌和
林   幹雄
目黒 直樹
中島 俊春

六期生(2004年3月卒業)

森下 央崇
米沢 正仁
乙部 宏行
兼清 隆介
新島 昌人
高西 陽子
佐藤 貴史
山本 耕也

七期生(2005年3月卒業)

阿部 美佳
大西 章史
座間 大介
永山 遼
広田 恵

八期生(2006年3月卒業)

漆原 裕也
坂本 龍太
寺崎 雄斗
橋本 康太
林 泰志
吉坂 秀毅
伊藤 聡
河村 知隆

九期生(2007年3月卒業)

中村 健太郎
山崎 雄
原 克玄
風藤 健一
野村 直樹
室井 大輔
堀江 重誠

4回生(十期生)

木村 賢一 
平尾 貴則
木下 雅文
河本 将士
八木橋 啓





自己紹介


一期生(1999年3月卒業)

中村 祐介

二期生(2000年3月卒業)

大野 靖幸
寺本 義英
涌井 智子

三期生(2001年3月卒業)

野中 庸輔
牟田賢一郎
森脇 大輔

四期生(2002年3月卒業)

小澤 志保
川島   啓
平野 要輔

五期生(2003年3月卒業)

小柴 巌和  理工学部物理学科に所属しています四年の小柴巌和です。

 私は人間間で行われるコミュニケーション、特に、家族内におけるコミュニケーションに興味があります。研究に直接的に絡むと思われる領域としては、「日常の会話などにおける“声”」というものに興味があります。具体的には、そこに内在されているだろう心理的に影響力を持つ部分(必ずしも精神病理につながらないものも含み)を工学的に分かる形で表現し、何らかの結果を論理的に導き出せたらよいと思っています。昨今、機能不全家族が騒がれていますが、将来的には、家族研究に力を注いでいきたいと考えています。

 昨年度、研究室での活動、その他の活動を通して様々なことを学びました。今年度は早稲田大学在籍、最終年度です。無理せず、マイペースに、しかし、力一杯過ごしていきたいと思います。将来的に大きな意味を持つような充実した研究室生活を送りたいと思います。

林   幹雄  理工学部経営システム工学科に所属している 林 幹雄 です。

 私は経営システム工学科で問題解決のアプローチ方法、統計的な手法、管理技術、産業の動向等について学んできました。

 そこでは今後競争が激化していく中、どのように勝ち残っていかなければならないかを考えてきましたが、凶悪犯罪、学級崩壊、幼児虐待、自殺など病的な事件が増加していくにつれ、人間の心理に興味を引かれるようになりました。

 日本はここ数年急激に発展し、我々の生活もとても便利になったなあと感じますが、日本が発展の過程で失ってきたものと精神的な病理というものは、深い関連があるように思います。

 この複合領域コースを希望した理由は、人間を病理的にする原因を追求し、その成果を産業、経済、教育などの領域で適用できるように、心理学を軸に幅広く勉強してきたいと考えたからであります。

 具体的には、研究室にある様々な症例をもとに、環境が人間の内面にどのような影響を与えているのか、また悪い影響をもたらすものがあるのならばそれは何なのかということを考えていきたいと思っています。

目黒 直樹  応用化学科の目黒直樹です。現在このホームページの管理を担当しています。

 科学の進歩が私たちの生活を豊かにしてくれることは、とてもすごいことです。子供の頃は、将来は科学技術者になろう、と考えていました。ところが、浪人時代に物見遊山で広島・長崎両都市を訪れて、科学のあまりの罪深さにショックを受けました。これがきっかけとなって、もっと「人間」というものに目が向くようになりました。それから、人間のこころに興味を持つようになりました。

 大学に入って自分の進路について悩んでいるときに、河合隼雄先生と出会い、本格的にこころの勉強をしようと決めました。加藤先生の研究室では、心理的な問題が、行動を含めて、その人の外側にどのように表現されてくるかについて研究し、その心理的問題点にアプローチして行く方法を勉強したいと思っています。そんなわけで今は化学と心理学の両方を勉強しています。両方分かるようになれればしめたもの、と考えていますが、二兎を追うもの・・・にならないよう頑張っています。

 将来は大学院で臨床心理学を学びたいと思っています。阪教池田小での事件に見られるように、被害者のケアにも加害者の処置にも、そして事件の予防にも、こころの専門家が必要とされ、こういった社会の要請はこれからますます増えていくものと思われます。「人間」に直接関わることは科学を学ぶことよりはるかに難しいと感じる日々ですが、それに自分も携わっていけたら、と思っています。

中島 俊春  理工学部電気電子情報工学科に所属する中島俊春です。

 私は現在、木村忠正先生のもとで社会学、特に情報社会論に ついて学んでいます。加藤先生も木村先生も人間的にとても 素晴らしい方で、両先生のおかげで、私は木村研究室に所属 しながら加藤研究室にお邪魔させていただくことができ、 こうして加藤研究室の研究生に混ざって自己紹介をさせて いただいています。

 情報が錯綜する現代ですが、その中で人々はどのような影響を 受けているのか、そしてこれからどう受けていくのか、と いうことに危機感に近い興味があります。現在は、人々に 与える影響を社会全体が考えていくことが大切であると同時に、 一人一人が努力をしていくことが大切な時代になっているのでは ないでしょうか。いずれにせよ、人はどんなことを考え、また どんな事にどのような影響を受けるのかを知ることはとても 大切なことだと思います。

 私は入学当初より、理工系に籍を置きながら社会について考えて いくことで広い視野を持っていきたい、という思いから複合領域 コースへの進学を希望していました。ですので、将来的には社会を 様々な方面・角度から分析していきたい、という理想ともいえる 大目標を据えつつ、今はこの恵まれた環境で、しっかりと勉強をして 社会を知り、人間を知っていきたいと思っています。


六期生(2004年3月卒業)

森下 央崇  理工学部物理学科3年の森下央崇です。

 現在の学校教育の場ではさまざな問題が持ち上がっています。 いじめ、不登校、学級崩壊などです。被害者、加害者にかかわら ず心に何かしら問題をかかえていると思います。教員を志望し ている私は、そのような問題に直面していかなければなりませ ん。すこしでもはやく子供たちの出すサインに気づくことがで きれば、事前に防ぐことも可能ではないでしょうか?防げなか ったとしても最善の対処ができるのではないでしょうか?

 このように考えた私は人の心理的なものがどのように外部に表 れるかということを学びたく複合領域コースを希望しました。 より良き指導者になるために研究に励んでいきたいと思ってい ます。

米沢 正仁  理工学部機械工学科に所属している米沢正仁です。

 私は普段毎日見ているはずの、人の表情というものに興味があります。そこには言 葉にはされることの無い、たくさんのメッセージが詰まっています。そこで人の表情 を工学的に分析し、病理の兆候、また傾向との関係を何らかの形であらわすことが出 来れば、と思っています。

 今日、よりいっそう複雑化する社会の中で、カウンセリング等はよりいっそう重要 になってくると思います。しかし、世の中すべての人を診ることは非常に難しいこと です。そこで、工学的な表情分析がカウンセリングをする上でのひとつの指標、手助 けとなるのではないかと考えています。

 私は大学進学時、文系に進み心理学を学ぶか、理工学部機械工学科に進学するかで 悩んだ時期がありました。そのため理工学部に在籍し、そこで学んだことを生かして 心理学を学ぶ事の出来るこの複合領域コースは、まさに願っても無い進路でした。ど ちらもおろそかにすることの無いようがんばっていきたいと思います。

乙部 宏行  理工学部環境資源工学科に所属している乙部宏行です。

 社会の根本には人がある。そして、その人をつき動かすのが個人個人の内面にある 心であると思います。複雑な人の心理についてすべてを理解することはできなくて も、理解を深めることができれば、少しでも世の中に起きている様々な問題を理解 する手助けとなるのではないか?そう考えたのが、私が心理学に興味を持ったきっ かけです。

 具体的には犯罪者の心理を研究したいと思います。人が行動する時、個人の意志が 大きくはたらいているのはもちろんですが、そこに至るまでの考えた方、価値観は それまでの人生において育った環境、外的要因が大きく関係していると思います。 この研究を通して、犯罪者の育った環境とその人の価値観について何かしらの相関 関係が見出せればと考えています。

兼清 隆介  理工学部電気電子情報工学科に所属している兼清隆介です。

 僕は、理工学部の中で、「外力を加えると、それに反応して状態が変化する」という 「システム」といわれるものと、その制御について学んで来ましたが、 これを扱う人間についてはどうなのか、ということを考えるようになりました。 また、もともと人が何を考えているか、ということにも興味がありまして、 加藤先生のもとで、人の心理について学ばせて頂いています。

 最近の社会は、文明や科学技術などは非常に発展してきていますが、 人間社会において、もっと基本的な「人とのつきあい」という面について トラブルを抱え、うまくいかないという現象が増えてきています。 その原因のほとんどが、当事者間の些細なすれ違いであると言われています。

 僕は、人の無意識について勉強し、人間の、「ある言動に対して、どのように反応するか」という、 無意識によるところが大きい面から、この問題について研究し、 将来はそれを生かして、少しでも社会の役に立てるようになりたいと思っています。

新島 昌人  理工学部環境資源工学科3年の新島昌人です。

 書店で“心理”という文字が表紙にある本についつい手が伸びてしまう人 は多いのではないかと思います。やはり私も人間の心理にはとても興味が あり、経済・政治なども人が動かすわけですから、心理学を学ぶことはと ても意味のあることだと考えます。

 少年犯罪やひきこもり問題、ドメスティックヴァイオレンスなど現在の日本 は心を病んでいる人ばかりといえます(もちろん悩みは誰しもあるものですが)。 心を病んでしまう原因を、時代性や民族性、もって生まれた遺伝的なことと、 育った環境によるものなど多岐の分野にわたって学んでいきたいです。

 また、インターネットの普及により、情報伝達手段が増加する中、メール、 チャット、BBSなどでの人間の心理状態なども研究していきたいと考えて います。

高西 陽子  早稲田大学理工学部物質開発工学科の高西陽子です。

 近年、不登校、引きこもり、自殺や犯罪が低年齢化し、増加傾向にあります。 それは心理的成長の失敗が要因で、現代の社会環境が背景にあるのではないか と私は思います。

 物が溢れ、情報が多様化し、私の幼少の頃とは随分変わってきています。 私の幼少の頃の遊びとは外で走り回ったりすることでした。 しかし、今めったにそのような光景を見ることができません。 おそらく家に閉じこもって、テレビゲームやパソコンで遊んでいるのでしょう。 その結果として、人とうまくコミュニケーションが取れなくなり、心の病に繋がるこ とがあります。 また、現実と非現実の区別がつかなくなり、犯罪に繋がるケースもみられます。

 人の心は社会環境のみならず、対人、家庭環境といった様々な角度から影響を受けます。 私はその変わりやすい人間の心を深く探りたいと思いました。 それには、日常頭で分析することも可能だと考えられますが、その程度ではなく、 生のデータを作成することや、統計をとることを通して、自分なりの結果を 出したいのです。そこで専門分野だけに凝り固まることなく、幅広い枠で勉強して いきたいと思い、複合領域コースである加藤先生の研究室を希望しました。 とくに、心身症にまつわる実例を検証しながら様々な方向からの心理について 考えていきたいと思っています。人として何よりも大切なのは心です。 私はその心をより深く理解することに大変魅力を感じます。

佐藤 貴史  理工学部化学科所属の佐藤貴史です。

 近年科学技術は大きな進歩をとげ、さまざまな場面でその便利さを発揮しています。 科学の恩恵により社会はよりよくなったはずなのに、その一方でニュースや新聞では 病的ともいえるような悲しい事件が報道されています。 今、人の悩みは増加、多様化し、その表現や解消の仕方も大きく変化してきていると思います。

 理工学部で化学を3年間学びながら、ただ技術としての化学ではなくそれをつくり、使う人間のこと、 人の心のあり方について学びたいと思い、加藤先生の研究室を希望しました。

 さまざまな悩みやその表現された形を具体的な症例から検討し、 心理学や思考、社会のあり方、脳生理学などといった幅広い分野から アプローチしていけたら、と思っています。

山本 耕也  理工学部環境資源工学科3年に在籍している山本耕也といいます。

 私は幼少の頃に科学に興味を持ち始め、高校時代には「科学技術こそが人を豊かにするもので、 文化系の学問は物質的に何も生み出さないので価値がない。」といった偏った考えをしていました。  しかし、そんな大学1年生の時、無料だからと友人の勧めで、彼の所属するミュージカルサークルの公演を見て変わりはじめました。 そこにはとても素晴らしい自己表現の手段があったのです。彼らはとても輝いており、楽しそうでした。  文化的なものに価値を見出したのでした。 「表現すること」はとても価値があることで、とても興味深いものだったのです。それを身をもって感じました。 そして、今までの自分も理系科目で勉強することで自己表現していたことに気づきました。

 興味のある心理学に関係した社会現象として、 少し前に少年犯罪が話題に上っていました。同級生に罪を犯した少年のことを聞くと決まって、 「普通の人だった、大人しい人だった」といいます。自分が思うに罪を犯した少年は反社会的行動 でしか、自己表現の手段を見出すことが出来なかったのではないかと思います。どうも日本人の感覚での普通とは あまり自己表現しない人のようであるようです。

 大学で映像制作、作曲等の活動をしてみて、自分は表現することの素晴らしさを再確認しました。 これからは「表現すること」を大きなテーマにして心理学の研究をして行きたいと思う所存です。 そして、表現することの素晴らしさを伝えられるような仕事に就けたらこれ以上の幸福はありません。


七期生(2005年3月卒業)

阿部 美佳  理工学部化学科三年阿部美佳です。

 理工学部に進学する前から心理学に興味を持っており、本を読むなどして自分なりに勉強はしてきていました。しかし、いくら知識は増えても、空回りしてい る感覚が自分の中からずっと消えませんでした。それは、自分の中で大切なものがあるのに、それとは無関係の「化学」という分野に日々接しなければならない という矛盾から来ていたと思います。そういう矛盾を抱いたまま過ごしたからでしょうか、自分の夢とはかけ離れている化学科で過ごした二年半という年月で自 分が得たものは、やはり「化学」という枠からははみ出たものばかりでした。

 昔から、カウンセラーになりたいという夢はありました。しかし、いつも相手の痛みについていくのが精一杯で、感情的なまま判断を下してしまう、という自分 の至らなさがその夢から私を遠ざけていました。しかし、化学科に属して客観性が身についたからでしょうか、二年半という年月が自分を大人にさせたからで しょうか、昔なら解決されずに流されていた問題も時が経つにつれて少しながら解決の方向に向かわせることができるようになりました。今ならば昔救えなかっ た人々も救えるかもしれない、そう思い、いつからかカウンセラーになる夢を本気で考え始めました。その頃、友人より複合領域コースの存在を聞かされ、それ が自分自身を振り返る機会となりました。自分に返ってきそうなものばかりを選択して今まで進んできましたが、これからは誰かに直結することを学んでいきた いと思い、加藤研究室に所属する決意をしました。

 化学的側面から見れば私は本当に無意味な生き方をしてきましたが、化学科に入学したことに対して私は全く後悔はしていません。昔、無意味だと思っていたも の、忘れたいと思っていたものが、長い年月を経て繋がれていって、今一つの夢となりました。将来の自分にとって何が必要となるかなんて、問題と格闘してい る最中の本人にはわからないものだと思います。化学も今は何の意味ももっていないかもしれませんが、いつかきっと夢に繋がれていくのだと思います。化学、 心理学を始め、この大学で得たものすべてが誰かに繋がっていくことを私は強く願っています。

大西 章史 (カナダ留学中)
座間 大介  理工学部機械工学科3年の座間大介です。

 私たち人間は社会的動物で、日々様々な人と関わりながら暮らしています。そ の各々の人が各々の心理に基づいて動いています。このような点で、心理という のは常に身近な存在であり、生きていくうえで重要なものであり、そして私にとっ てとても興味深いものです。

 私が複合領域コースの加藤研究室を希望したのは、心理学を学んで社会の役に 立ったり人を救ったりしたいなどの理由ではありません。ただ、興味があり面白 いと思えて、今一番学びたい分野だと思ったからです。自分の内からの欲求によ る純粋にしたいと思えることをすることが、自信を生み、心理的に成長し、豊か さを生む道だと私は思います。いくら成長しようとも周りの助けは必要ですが、 少なくともまず自分のことはなるべく自分でコントロールができ、また、豊かな 心を持てるように、加藤研究室での活動を通して成長して行きたいと思います。

永山 遼  機械工学科3年 永山遼です。

 「心理学」という学問が誰の手によって、どういったきっかけで創設されたのか 僕には分かりませんが、きっとその人はこう考えていたのではないかと思います。

「なぜ私は、こう考えるのだろう」
と。

 僕にとって、心理学は自分探しの海でもあります。 中学生の頃から「自分は誰なのか、なぜこう考えるのか」という謎にとらわれ、 自問自答し、書物の助けを借りながら答えを見つけようとしてきました。 ところが心というのは不思議なもので、ひとつ解ればまたひとつ、というように 数々の謎とヒントを産んでいくのです。数年が経過して機械工学科に身を置く現在も その思いは潰えず、それどころか大きくなっていくのを感じています。 加藤研究室の一員として研究活動を進めていく上で、自分探しの海に より深く潜っていくことが僕に与えられた使命なのだと思っています。

広田 恵  経営システム工学科三年の広田恵です。

 私が今まで生活してきた中でそれなりにたくさんの人達と関ってきたと思います。 さまざまな家族、コミュニティ、個人、文化、それぞれが生きている現実を通して見ている心理的現実は、近くにいて共に時を過ごしていても全く別物で あり、その世界の違いに圧倒されることが度々ありました。

 大学二年の夏休みに世界精神医学会という精神科医の発表の場の大会でアルバイトをし、そこで幼児虐待をしてしまう母親と子供のカウンセリングの映像を 見る機会がありました。その半年以上にあたる長く複雑で奇跡的である記録を見て衝撃を受けるとともに、今まで理由なくただとても興味があった人の心を実際に勉 強したいと思ったのです。

 私たちは全く違う現実を生きているが、共有したり共感したり出来ることはたくさんあって、それが人生に深みのようなものを与えてくれると私は信じています。 現代社会という複雑な背景の中で生きていく人間の心の問題と対面し、考えていくことで私は自分自身についても考え、私が知らないたくさんのことを理解して いきたいと思います。


八期生(2006年3月卒業)

漆原 裕也  理工学部機械工学科3年の漆原裕也です。

 何となく勉学をし、時として物思いにふけり、気まぐれに友人と戯れる。 そうやって生きてきて、先日無事に二十歳という節目を迎えました。 ここでひとつ「自分という本」ってやつを読み直してみるかと思い立ったとき、 その本には表紙がないことに初めて気が付きました。表紙抜けだったんです。

 今自分がいる場所は、夢を追いかけて辿り着いた場所ではない。 改めてそう思い知らされ、僕はようやくそれを必死に捜し始めました。 季節をひとつ跨いでそれを見つけ出したとき、今の僕に必要なものは 「理工学部機械工学科」という枠の中だけで得られる知識よりも、 囲いの無い広い視野と物理や数学の法則では読み解けない「人の心」を 知ることだと思い、この複合領域コースの加藤研究室への所属を希望しました。

 くせ、夢、表情や口調……無意識ながらも表に現れる心の動向。 時としてそれは救いを求めるサインにもなるのでしょう。 自分にどれほどの事ができるのかは分かりませんが、 それに気付く事すら出来ないのはあまりにも悲しいことです。 研究を通してそういった物事への理解を深め、そして得られた知識や洞察力は、他人事だけではなく、きっと自分がこれから生きていく上でも大きな助けとなると信じています。

坂本 龍太  理工学部機械工学科3年の坂本龍太です。

 私は早稲田大学に入学する前は医学部を志望していました。しかし医者を目指すことにのみ執着するのではなく、さまざまな世界を見て、視野を広げることが大 切に思うようになりました。その点において早稲田大学の複合領域カリキュラムは非常に魅力的で、入学してからも、機械工学科の科目より複合領域科目を通し て知る世界に興味を抱くようになっていました。
 現代人の欲求は物欲から心理的欲求にシフトしているのにも関わらず、事件のニュースでは“あのおとなしくて、礼儀正しい人がどうしてあんな事件を…”と いった決り文句が象徴するように、世間では表面的な事実にのみ着目し、事件の根本にある犯罪者の心理的葛藤には関心が向いていません。しかし精神分析論や 心理学は人間がとる行動の根本原因を説明でき、講義内容と現実社会が実際にリンクしていることの実感を得ることができます。そのことに感動を覚えるのと同 時に日本人の心理学に対する知識の乏しさに危機感を感じました。そこで、残りの大学生活は加藤研究室で人間心理を学ぶ決意をしました。 残りの大学生活が有意義なものになるよう精一杯がんばっていきます。

寺崎 雄斗
橋本 康太  情報学科3年の橋本康太です。

 私にとって「心理学」の魅力は、概説できても十人十色の答えがあり、結論がないことだと考えています。また、他の様々な学問と関わりがあることもおもし ろいことだと思っています。私は心理学を学ぶことで何かについて答えを出すことよりも、何かについて深く考えることでこれからの自分の人生にプラスになる 何かを探す手助けになれば良いと期待しています。
 私が情報学科に在籍しながら、心理学の道に進もうと考えた理由は社会的な状況に因ります。今日、ITなどの科学が急速に発展している裏側で、昔では考え られないような様々な事件がおきています。そこで、現代人は”知識”に重点を置きすぎて”心”が疎かになっているのではないか、そしてそのことは人間とし て本末転倒なのではないかと考え、科学以上に心を大切にしなければならないと思ったからです。
 私は加藤研究室において個人的な研究活動を行うとともに、奇跡的に出会えた仲間、先輩、そして先生とともに酒を酌み交わしながら心について語り合いたい と思います。

林 泰志  応用物理学科3年の林です。

 私は人間というもの興味があります。それは自分が人間である以上当然のことで、これ から先、人と全くかかわらずに生きていくことはありえないと思います。さらにいえば 自分を含めた人間が何者で、自分の住んでいる世界がどうなっているのかということに 私は大きな関心を持っています。
 自分は応用物理学科に属していますが、物理は身の回りあらゆる現象についてどのよう な振る舞いをするのか明らかにする学問であると私は捉えています。私が物理学を学ん できた理由は自分の住んでいる世界を少しでも知りたいと思ったからです。自分自身が 住んでいる世界なのにそれについて何も知らないというのは怖いと感じたのです。言い 換えれば世界という舞台装置のことを何も知らないで、ただただその上で踊る操り人形 になりたくなかったのです。
 私が心理に興味を持ったのは“わからない”ということです。自分の心の中でさえわか らないことが多々あるのに、他人ともなるとまったくといっていいほど何を考えている のかがわからないことがあります。しかし“わからない”というのは、“知りたい”と いう欲求を生み出します。人間は“知りたい”という感覚を基本的な欲求のひとつとし て持った存在だと思います。もしこの世界に人間にとってわからないことがなくなって しまったとして、人間は人間たれるでしょうか?
 殊に心というものは自分が持っているものでありながら自分自身気づかない部分がたく さんあるように思います。自分のことなのに自分自身がわからない。これは私にとって 大変じれったいものです。
 私は加藤研究室において、今まで培ってきた知識を生かしながら、心理という学問を通 して自分自身を、ひいては人間というものを見つめていけたらと思っています。

吉坂 秀毅  理工学部機械工学科三年の吉坂秀毅です。

 他人と比べたがる自分は、生活をしているとあたりの喧騒に巻き込まれそうになって その反発で一人になると、どうしても理想なんて余裕のあるヤツのものだなんて思って しまう。余裕のある僕たちは何を言っても言い訳になってしまう気がする。そうなると もう口を開きたくなくなってしまいます。加藤先生の下で学ぶことはうしろめたい僕を 打ちのめして、口を開く余地を与えてくれます。喜怒哀楽なんてものじゃなく、人それ ぞれオリジナルの感情。安心します。心理を学ぶこと是、真理への近傍。
 僕は音楽が大好きです。文芸も絵画も建築も非常に好きです。自分というパーソナリ ティをそれらのアートの一部に捧げられたらと子供のから思ってました。しかしながら、 どうにも音楽に触れてしまうとやっぱこれしかないとこぶしを握ってしまいます。この ときだけは悲観も楽観も、状況主義だって何もかも真っ白けっけの世界。自分と向き合 ってるつもりになってる精神状態の冷めた反吐は過去の体験のアナロジーにしかなりえ ない軽々しくも言ってしまう。しかし音を出したときの醒めた僕は人をすくうなんてい います。真理への近傍は世界を巻き込んで僕たちの目頭を熱くすること。そんな大儀を ふりかざす僕はうそで塗り固められてしまいそうで心配です。感情のスペクトルを増大 し、僕の視線が彩られる為に頑張ります。よろしくお願いします。

伊藤 聡
河村 知隆

九期生(2007年3月卒業)

中村 健太郎  理工学部機械工学科所属の中村健太郎です。

 一時は文系への転向も考えていた僕にとって、複合領域コース、とりわけ心理学を扱う加藤研究室はとても魅力的でした。ためらいなく加藤研究室を希望しま した。
 僕の認識では心理学とは「心」に関する「学問」です。そして、心≒感情であり、学問とは理性によって行われるものです。この認識の是非はわかりません が、いつからか僕の中には感情と理性は別のもの、相容れないもの、というような認識がありました。そんな僕にとって心理学は不思議で興味深いもので す。
 僕は以前は感情を感情の側面から捉えることが多かったように思いますが、今度は心理学を学ぶことによって、また別の角度から心というものを捉えられたら と思います。それによる新たな発見や、今ある認識がどう変わるかということにも期待してますし、心理学を通して学んだことを今後の生活の中で活かしていき たいと思います。

山崎 雄  理工学部機械工学科所属の山崎雄です。

 同じ状況でも人の感じ方、受け止め方は千差万別で同じということは ありません。だからこそ、人は他人に興味を持ち他の人と深く関わって いきたいと欲求が生まれてくるのだと考えています。そのような人の 心理の多様性に興味を抱き加藤研究室で学ばせていただいております。

 具体的には、悪口を言う人の心理について研究したいと考えています。 なぜなら悪口を言う人は悪口を言う相手や周囲の環境が全く同じであっても 自分の心理状態で悪口を言う場合と言わない場合がある。つまり周囲の 状況に不満があって悪口を言っているのではなく自分に不満があるから 悪口を言ってしまっている、悪口を言いたくて言っているのではなく 言わずにはいられないのだと思うからです。悪口を言った後は、すっきりした 爽快感というよりも何とも言えないもやもやした感情を抱きます。 悪口を言っても本当の原因である自身の心理不満が満たされていないから でしょう。これらのことについて具体的にどのような心理状態であると 周囲の状況に不満を抱きやすいかを調査・分析し、解決方法を探っていきたい と考えています。                        

 人の心理について加藤研究で学んだことを自分自身に還元し、私自身の人生に 生かしつつ、周りの人にも伝えていきたいと思っています。

原 克玄  建築学科6年の原克玄です。

 建築に興味を失い、パソコンがかなり嫌いということで一時は大学を辞めようとしたのですが、思いとどまり現在に至ります。
 人間の負の部分にとても興味があり、堕落や依存について研究できたら、と思っています。大学3,4年の頃、僕は、堕落していく人間を考えながら自らも堕落していった、ということもあり、堕落に関しては少し思い入れが強いです。その経験は心理学の研究でも役立つことと思っております。
 それと、今現在ギャグ漫画を連載しているのですが、僕の漫画は、社会性からのズレ、会話のズレ、などを描き出したものです。意味不明な作品も多いのですが、そういった異質なものが好きで日々考えています。
 よろしくお願いします。

風藤 健一  理工学部 電子・情報通信学科所属の風藤健一です。

 限りないもの、世の中を動かしているもの、それが欲望であるように 感じています。それは人間の心理も大きく関連しているものであり、それを 学問的に学べれば、これからの社会生活に大きく役立つのではない かと考えています。具体的には、スポーツ、アミューズメント関連の研究に 興味を持っています。それは、必ずしも生きていく上で必要とは言えない、 スポーツやアミューズメントの世界にとても人間性を感じ、またそこには、 人間特有の欲望が渦巻いているように思い、強く興味を持っ ているからです。
 また、色々な考えを持った人々がいるとは思いますが、心理学を学ぶ事で、 理解し、認める事が出来る人間になれればと考えています。よろしくお願い します。

野村 直樹  理工学部電子・情報通信学科所属の野村直樹です。

 私は、ギャンブル依存症患者の心理について研究したいと思っています。
 パチンコ店で3年ほどアルバイトをしており、大勢のお客様と接する機会が あったのですが、年齢、性別、性格などとても多様なので、ギャンブルの魅力 というのはかなりのものなのだな、と常々感じています。同時に、依存症の方 の話もよく聞くので、なるべく多くの方が健全にギャンブルを楽しむためには どうすればいいか考えてみたいです。よろしくお願いします。

室井 大輔  理工学部経営システム工学科所属の室井大輔です。

 日ごろふと、「あの人はなぜこう考えるのか?」そう思うことがあります。
 と同時に、その”あの人”も自分のことを「なぜそんな考え方をするのか?」と思ってることでしょう。
 人のものの捉え方、感じ方、考え方は違うからおもしろいのだと思います。
 生まれ育った家庭も環境も違うのだから、それらが異なっていて当然の事です。
 しかし、その当然の事を理解するのが結構難しいのです。
 だからこそ、その違いをきちんと理解でき、自己と他者の認識ができる事が大人である事と私は思います。

 育った環境、親の教育の仕方、親の子供に対する振る舞い、これらはこどもの成長にとても多く関わり、 ひいては、その子供がどんな大人になるのかを左右することでしょう。
 何かと「心」の問題が騒がれる昨今、 幼少期における性格形成は大きな鍵となっているのは違いありません。
 今、心理学の授業でもこのような事を勉強していますが、さらに、深くこの研究室で学べたらと思い経営システム工学科から、 複合領域コースの進学を決めました。
 この心理学の勉強を機に、自分自身も振り返り、より豊かな人間になれたらと思います。

堀江 重誠  理工学部化学科3年、堀江重誠です。

 私はスポーツが大好きです。特にサッカーが好きで、小学生の頃から部活に入り、現在もア式蹴球部で汗を流しています。高校時代は全国大会にも出場しまし た。いつジーコからメールが来るか、そわそわしています。
 スポーツにおけるメンタリティ。これは勝敗を分ける上で、大きくものを言うと思います。大舞台で、震え上がる者、奮い立つ者。良いイメージの中でプレーす る者、悪いイメージに蝕まれる者。その昔、1試合でPKを3本外した選手がいました。アルゼンチン代表、パレルモというストライカーです。彼はどのような 精神状態で2本目、3本目を蹴ったのでしょう?とても興味があります。この様にスポーツ、特にサッカーにおける心理を実体験を交えながら研究していきたい です。どうぞよろしくお願いします。


 4回生(10期生)

木村 賢一  
 私が心理学に興味を持ったのがいつだったかはよく覚えていませんが、遅くとも高1の時には図書館などで 関連の書物(といっても性格分類に近い内容でしたが……)を読み漁っていたと思います。ただ、当時は数学や物理と比べて 文系科目に苦手意識を持っていましたので大学受験の時にはその点と就職に有利だろうということ以外は特に何も考えることもなく 理系を選択しました。そんなこんなで入学後、一般教養で心理学系の科目をいくつか登録したら、これがまた面白いわけです。 高校時代は楽しかったはずの数学や物理よりもずっと面白かった。そのころからです。人の心について考えるのは思っていたより 遥かに面白いことなんじゃないかと考えたのは。  

 そんなことを思いながら2年後半になり、ゼミ配属の希望を決めるころには自分には機械工学よりそっちのほうが向いているのではと 思うようになっていました。また、社会に出ると人の心について真剣に考える機会が訪れる暇があるか疑問を感じました。 これが、卒業課題に心理学を選んだ理由です。 

平尾 貴則  理工学部数理科学科所属の平尾貴則です。

 現在の学校現場ではさまざまな問題が表出しており、その中で自殺や不登校、いじめ、暴力事件など 子供たちの精神的な要因が引き金となっているのも多くあります。その中でいかに教師がその子供の精神的な不安定に気づき、 すばやく対処できるかにかかっていると思います。

 私は将来、教科教育は当然のこと、そんな子供の精神的な支えになることができればな、と思い、この複合領域コース、 加藤先生の研究室の下で学んでいこうと決めました。

 まだまだ、心理学を始めたばかりの未熟者ですが、よろしくお願いいたします。
 
木下 雅文  理工学部コンピュータ・ネットワーク工学科所属の木下雅文です。

 私は、人間の考え方の多様性に興味があります。ある同じ状況の中にいる人間でも、そのとき考えていることが同じという わけではありません。自分とは違う考えをなぜ他人は持つのか、また、自分と他人との相違はどこから生じてくるのかなどのことを 考えていこうと思います。

 特に私は、人それぞれが持つ「楽しい」という感情について研究したいと思っています。スポーツをすることが一番楽しいと 感じている人もいれば、読書やゲームなどの方が楽しいと感じている人もいますし、年齢性別によって考え方は全く異なっています。 何かを楽しんで気分を明るくすることはとても重要だと感じます。何事も楽しんで行ない、その楽しさを他の人にも伝えることが できるようになろうと考えています。よろしくお願いします。  

河本 将士  理工学部化学科所属の河本将士です。

 ニュースでよく取り扱われる、ニートやフリーターといったことに関心があるので、この題材を取り上げて卒業論文としてまとめることができればと思っています。このような人たちは、年齢的にも自分に近いことも多く、社会人と学生の狭間という立場的にも近い状況にあることも多いので、専門に研究なさっている方と違った視野から物事が捉えることができ、新しい発見が見つけられるかもしれないとも考えています。

 題材以外にも、各人のこれまで生きてきた環境などにより構成されて言葉に対する認識の差異や、言葉自体が人によって作り出されたために持つ表現の不確実性などにより、人の心理を言葉によって表現することは非常に難しいので、その中で自分の言葉でどこまでほかの人に共感を得てもらえる文章が書けるかということも追求していきたいと思います。 また、研究を通し自己の心理状況も整理することによって、精神的な成長につなげていきたいです。

八木橋 啓  理工学部環境資源工学科所属の八木橋啓です

 喫煙者と非喫煙者のコミュニケーションについて研究しています。

 現在、煙草の問題は、世界中で大きく取り上げられています。しかし、煙草に関する世界中の政策は、非喫煙者にとっては良いものであっても、喫煙者にとっては不満を蓄積させる原因となっているように感じます。そのため、喫煙者と非喫煙者との協力が今後の政策決定に不可欠であると感じています。私は、煙草に関するコミュニケーションの研究を通じて、喫煙者と非喫煙者との協力の実現に貢献したいと考えております。


トップページへ戻る