名言イソップ物語 第3回 [2000/09/28]

おなかと足

 お腹と足が、どっちが偉いかと、争った。足は自分がお腹を運んでいのだから自分の方が偉いと言う。それに対してお腹は自分が食べなければ、足は歩くことが出来ないから自分の方が偉いと言い張る。

 会社でも大学でも、自分がこんなに活躍していると言うことだけを主張する人が居る。自分の原点が分かっていない。自分の原点が分かっていれば、そういう馬鹿なことを言うものではない。皆が地道に働いて居るから、自分が活躍する舞台が出来ているという事に気がついている。
 出版社でも営業があるから、編集があり、編集があるから営業がある。自分の原点が分かっていれば、「俺は編集だ」等と威張らない。営業は「編集は売れる本を作らない」等とこぼさない。

 会社がつぶれるときには、その両方が関連づけられない人で溢れているときである。大学で自分が教授として活動できるのは、大学で働く職員がいるからだと気付かない教授で、最後が幸せであった教授を私は知らない。
 もし足がお腹に感謝したら、体は幸福である。そしてその幸福が自分に戻ってくる。しかし意地悪をすれば体は不幸である。それが自分に戻ってくる。


 一般的に「能力のある人」とか「能力のない人」というが、
 そんな言い方はおかしい。
 お掃除のおばさんが部屋をきれいに掃除した。
 簡単に見えたので
 エリート・ビジネスマンが自分で部屋を掃除して、
 ガラスを割ってしまった。
 部屋の掃除で有能なのはどちら?
 そのエリート・ビジネスマンは、 
 陽の目を見ないものは価値がないと思っていた。
 自分がスポットライトに当たることばかりを考えていたから。


 人生に自分の目的をもつことが、能力があるということ。
 医者になりたい、映画スターになりたい、大工さんになりたい、コックさんになりたい。



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