人を育てる 第84回 [2004/08/18]

 親は自分のためを思って怒っていると信じられる子供。

 自分の感情を正直に表現しても自分の身の安全は保障されている、そこで子供は始めて正直に感情を表現できる。
人を信じられるような子供も、もちろん親から怒られることはある。しかし子供は親の怒りの裏に親の愛情を感じら
れる。
 親が何故怒っているかその原因を子供は受け
入れられる。親は自分のためを思って怒っている、子供はそう信じられる。親の怒りそのものには腹を立てても、怒りの動機は信じている。そこが重要なのである。
 いわゆる「良い子」は親が自分を怒ったときに、その怒りの動機を信じられない。親が自分を怒るのは自分を愛し
ているからだということを信じられない。
 自分が悪いから親は怒るのだし、親が怒ることで自分の身は危険にさらされる。嫌われてしまう。
 そしてすぐ親が怒るのは親の心が満足していないからである。親が怒らない時には我慢している。それも子供に雰
囲気で伝わる。なぜならそういうときは親は不機嫌だからである。
 そこで始めて子供は親から怒られない様に嘘をつく。



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加藤諦三、加藤諦三研究室