人を育てる 第81回 [2004/07/19]

 ドンチャン騒ぎのない家庭は危険な家庭である

 子供が親を殺す事件と逆に親が子供を殺す事件もある。2000年の6月にパイロットが家庭内暴力の子供を殺すとい
う事件があった。このときにも寝ている子供を殺している。この両親は生きているときに子供に立ち向かうべきだっ
たのである。
 夫婦二人で寝ている子供を殺すのではなく、生きているときに夫婦二人で子供に立ち向かいドンチャン
騒ぎをするべきだったのである。
 生きているときには子供の言いなりになりながら、寝ているところをヒモで殺すというのは卑怯だ。そういう親だ
から子供は家庭内暴力になったのである。
 ドンチャン騒ぎのない家庭は危険な家庭である。親と子供はドンチャン騒ぎをするのが自然なのである。お互いに
感情をもって生きているのだから、平和であるはずがない。「良い子」の家庭にはドンチャン騒ぎがない。だから最
後にそれぞれ感情が爆発し、結果として最悪の悲劇となるのである。
 つまり「良い人」は普通の人よりも怒りを感じながら、普通の人より怒りを表現出来ない。その結果が抑鬱傾向で
ある。こういう人は怒りを心の底に抑圧している。雪ダルマのように怒りが心の底に溜まってしまったのである。
 その怒りが殺人になって表現されることもある。



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加藤諦三、加藤諦三研究室